Summary: 本記事では、イベント開始直後やセール開始時などに発生する「アクセス集中(トラフィック急増)」にどう対応すべきか、私たちが実際に現場で培ってきたノウハウをご紹介します。
イベントや限定販売はチャンスである一方、裏側では「サーバーへの負荷」という大きな問題が同時に起こります。
なぜアクセス集中は危険なのか?
イベント開始直後にアクセスが一気に増えると、サイトが不安定になりやすくなります。原因は大きく2 つです。
1. サーバーが処理できる量を超えてしまう
普段は落ち着いているサイトでも、販売開始の瞬間には通常の数十倍以上のアクセスが殺到します。
このときサーバーが処理しきれないと、以下のような不具合が起きます。
ページが開かない
読み込みが極端に遅くなる
エラー画面が表示される
ユーザーにとっては「サイトが落ちているのでは?」という不安につながります。
2. ボット・マクロ (自動化プログラム) が混ざる
限定販売や人気チケットの場合、人間より速く購入を試みる“ボット”が大量発生します。
自動で何度もアクセスを送り続ける
正規のユーザーが買えなくなる
転売目的で商品が不正取得される
こうしたボットの動きはサーバー負荷も増加させ、一般ユーザーの体験にも悪影響を与えます。
このような状況が続くと、ユーザー離れやブランドイメージ低下に直接つながってしまいます。
大切なのは「アクセスを一度に受けないしくみ」
アクセス集中に強いシステムをつくるためには、「すべてのアクセスを同時に受け止める」のではなく、「段階的に処理する」ことが重要です。
そこで有効なのが、次の 2 段階の仕組みです。
トラフィック流入
→ 1段階:ボットを見分けてブロック
→ 2段階:仮想待合室で順番に案内
→ サービスページへ入場
1 段階:ボット対策(不正アクセスのブロック)
最初に行うのは、アクセスしてきたユーザーが「人間かどうか」を判定することです。
ブラウザ自動化ツールの検出
ポリシーに基づく行動分析
これらをもとに、ボットかどうかを判断し、不正アクセスはここでブロックします。
2 段階:仮想待合室(アクセス制御)
正規ユーザーだけを対象に、サーバーが処理できる範囲で順番に案内するのが「仮想待合室」です。
処理できる人数まではすぐ入場
それ以上は待合室で順番待ち
順番が来ると自動で入場
待っている間には「あなたの順番」「予想待ち時間」を表示するので、ユーザーの不安も最小限に抑えられます。
この 2 つを組み合わせるとどうなる?
「ボット対策」と「仮想待合室」を組み合わせると、次のようなメリットがあります。
待合室が“本物のユーザーだけ”になるので公平
サーバー負荷が一定に保たれ、サイトが落ちない
一部の不正ユーザーだけが得をする状況を防げる
つまり、単にサーバーを守るだけでなく、
“誰もが同じ条件で購入できる環境をつくる”
という大きな価値を生み出します。
私たちが支えてきた現場
当社はこれまで 700 件以上のアクセス集中案件を支援してきました。
チケット、EC、行政サービス、ゲームなど、多くのサービスで「イベント成功の裏側」を支えています。
まとめ
アクセス集中は、サイト停止の大きな原因になる
ボットの混入はサーバーにもユーザーにも悪影響
段階的にアクセスを管理することで安定運用が可能
ボット対策 × 仮想待合室の組み合わせが最も効果的
「次のイベントやセールでサイトが落ちないか不安…」
そんな企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。