ボットトラフィックとは? 不正アクセスからサービスを守るために知っておきたいポイント
ボットトラフィックとは?
ボットトラフィックとは、人間ではなくプログラム(ボット)が自動的に送るアクセスのことを指します。
ユーザーが操作していなくても、プログラムが継続的にリクエストを送り続ける場合があり、こうした“自動アクセス”がボットトラフィックと呼ばれます。
ボットの目的は大きく次の2つに分類されます。
良性ボット
検索エンジンのクローラーや監視ツールなど、サイトの運用に役立つボット悪性ボット
不正取得・詐欺行為・サービス妨害など、サイトを悪用するために作られたボット
ボット対策では、良性ボットを止めずに、悪性ボットだけを見分けて対処することが重要です。
悪性ボットがオンラインサービスに与える影響
悪性ボットは、システムの安定性だけでなく、利用者の安全にも大きな影響を及ぼします。
ここでは代表的な 4 つのリスクをまとめます。
1. サービスの不安定化と過負荷
一度に大量のリクエストを送りつけ、サーバーに負荷を与えることで遅延や停止を引き起こします。
2. アカウント乗っ取り
漏えいしたID・パスワードを使った「パスワードリスト攻撃」が代表例です。自動で大量ログインを試行し、侵害されると個人情報や決済情報が盗まれる可能性があります。
3. 無断スクレイピング
商品データや価格情報を大量取得されると、競争環境の混乱や負荷増大につながります。
4. 在庫の不正確保と予約操作
チケット販売や限定アイテムの販売時に、ボットが大量購入や予約を独占し、一般ユーザーの購入機会が奪われ、転売の活性化にもつながります。
ボット攻撃が疑われる五つの兆候
次のような動きがある場合、ボット攻撃を受けている可能性があります。
アクセスは急増しているのに購入率が上がらない
ログイン / 検索 / 決済ページの動作が重い
滞在時間が極端に短い、または不自然な速度でページを移動している
不審な IP アドレス・ユーザーエージェントから大量アクセスがある
スパム投稿や自動送信が急に増える
悪性ボットへの主な対処方法
すべてのボットをブロックする必要はありません。
大事なのは、悪意のある行動だけを見つけて制御することです。
A. リクエスト制御(レートリミット)
一定時間内のリクエスト数を制限し、許容量を超えたアクセスをブロックします。
B. CAPTCHA による人間判定
チェックボックスや画像選択などで、人間かどうかを確認します。
C. 行動パターン分析
操作データ
をもとに、自動化された動きかどうかを判断します。
カーソルの動き
クリック間隔
ページ遷移の速度
入力のリズム
機械的な動きが続くと、自動化ツールの可能性が高くなります。
D. ボット管理ソリューションの活用
悪性ボットは進化が早く、単純な対策だけでは防ぎきれないケースもあります。
BotManager のような専用ツールでは、リクエストの文脈・行動パターン・フィンガープリント・ページ特性など、複数の検知モデルと動的ポリシーを組み合わせ、多角的にリクエストを評価します。新しい攻撃手法にも適応するため、継続的な防御が可能です。
安定したサービスの提供のために
オンラインサービスでは、事前にボット対策を整えておくことが欠かせません。
悪性ボットは年々巧妙化しており、人間と区別するのが難しくなっています。
サービスの性能・公平性・信頼性を守るためには、複数の対策を組み合わせた多層的なアプローチが有効です。
正当な利用者が安心して利用できる環境を守るために、専用のボット対策ソリューションの導入は有力な選択肢となります。
まとめ
ボットトラフィックは、自動化ツールによるアクセスの総称
良性ボットと悪性ボットが存在し、見分けて対処することが重要
悪性ボットは過負荷・アカウント侵害・スクレイピングなど多様なリスクを生む
不自然なアクセスの増加や動きはボット攻撃の兆候
レートリミット、CAPTCHA、行動分析、専用ソリューションが効果的
多層的な対策が、サービスの安定性と顧客体験を守る